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2014.12.30
加賀の鉛筆、高校生が商品化 大聖寺実高・ふれ愛隊が開発 国産第1号の歴史を発信 持ちやすさ工夫 コンテストに出品へ
 加賀市大聖寺で明治期に設立された日本初の鉛筆工場とされる「加州松島社」の功績を後世に伝えようと、大聖寺実高情報ビジネス科3年生の「実高ふれ愛隊」 が4日までに、木製鉛筆の商品開発に乗り出した。地元の木工店などと協力し、子どもが正しい持ち方で使えるよう持ち手部分に丸みやくぼみなどの加工を施 す。特許庁主催のコンテストに出品し、世界に認められた歴史を持つ「加賀の鉛筆」を発信する。

 大聖寺町史などによると加州松島社は、江沼郡富士写ケ岳片谷(ふじしゃがだけへぎだに)村(現在の山中温泉片谷町)で良質の黒鉛が見つかったことがきっかけで、1877(明治10)年に旧大聖寺藩士の飛鳥井清と旧士族の柿沢理平が現在の大聖寺松島町付近で設立した。
  加州松島社の鉛筆は、三菱鉛筆の祖である真崎仁六が東京・新宿の工場で鉛筆の大量生産に成功した1887年より4年前の83年に、オランダ・アムステルダ ム万博に出品され、第一級第一等賞を獲得した。当時の舶来品に劣らない良品の大量生産をすでに行っていたという。現在では工場の跡形もなく、当時作られた 鉛筆も残されていない。
 昨年12月、ふれ愛隊のメンバーは加賀商工会議所が実施した「加賀ふるさと検定」を受検。検定の問題で加州松島社が出題 され、加賀にかつてあった鉛筆工場の存在を知った。情報ビジネス科は毎年、地元の食材などを活用した商品開発に取り組んでおり、メンバーが鉛筆の商品化を 決めた。
 メンバーは意見交換を重ね、持ちやすい形状にするため、通常は六角形の持ち手部分の角を丸くして花びら状にしたり、くぼんだ面を作って 指先を安定させたりすることを提案。9月9日に小松短大で3Dプリンターを使って試作し、山代温泉の木工店に依頼して9月末までに完成させ、全校生徒 348人に配布する。
 鉛筆は、高校生から大学生を対象に特許につながるアイデア作品を募集する「パテントコンテスト」に出品する。メンバーの狭間愛彩華(はざまあさか)さん(3年)は「大聖寺に立派な鉛筆工場があったことを知らなかった。地域の魅力を子どもにも伝えたい」と意気込んだ。
今本さん(右)とともにトマトペーストの小分け作業に取り組む生徒=翠星高 鉛筆の開発へ意見交換するふれ愛隊の生徒=大聖寺実高


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